国立と公立病院の違い

病院の運営形態にはそれぞれ代表的な種類が挙げられますが、その中でも国立と公立には幾つかの違いが見受けられます。国立の場合は、国が運営する事に加え、各地の大学や、防衛や法務関連の国の機構が開設しているケースがあります。また、公立は医療に関連した団体が運営する場合が多く、複数の社会保険関連の団体や地方自治体がまとまり、公立病院を設立しているケースが一般的です。看護師の方がこれらの医療機関を勤務先として選ぶ際には、それぞれの運営形態の特色を把握しておく事が重要です。とりわけ、雇用者側の看護師の方に大きな差となりあらわれる点は、福利厚生と給与です。両者に共通する優れた点は安定した給与で、退職金なども含めると非常に優遇された雇用条件です。また、国立の場合は看護師の方が公務員として認定される事から、国家公務員に適用される健康保険や各種のサービスを利用する事も可能とされます。そして、公立の医療機関の場合は、大学などの教育機関が運営に携わる場合では、専門資格や特殊な医学関連のスキルを習得する機会にも多く恵まれるので、プリせプターの制度や各種のセミナーなどに参加する事で、専門分野の技術を身に付けやすいのも大きな特徴です。そのため、将来的なキャリアアップを視野に入れた女性看護師の方の場合は、勤務先の病院の運営形態と希望する診療科目の有無が、勤務先を選択するうえで非常に重要なポイントとなるケースが多く見られます。